伊集院静

伊集院静のエッセイを読みました。伊集院静と言えば故夏目雅子の旦那さんでファンも多い作家であるというイメージが強く、繊細な文面と爽やかな内容が印象的だったのですが、自己の告白本的要素を持つこのエッセイを読み、彼の知られざる一面を垣間見ることが出来ました。具体的には自身が在日韓国人であることとそれによる幼少時代の苦労と妻が若くして亡くなった時の悲壮感など、流行作家の前線を走っていて、華やかな人生を送っているのだろうとの印象とは違い、実際波乱万丈の人生を過ごしていたのを知り得ました。何人もそのイメージと実際の現状とは違いがあるのだということを知りました